工業分野の成長産業と成熟産業の違い
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工業分野での成熟産業と成長産業では、製品開発に対するリソースの割き方は異なります。
成熟産業は、代表的なものはガソリン自動車や航空機ですね。
ここでは「コストダウン」が最優先され、それを実現できる技術者に需要が集まります。
自動車なら「ドア to ドアで陸上輸送する」、航空機なら「空港間で航空輸送する」という製品に対する主目的は既に実現されているため、あとはコストダウンにより収益を如何に増やすかに焦点が当てられます。
あとは寒冷地や砂漠などの特殊な環境に対して快適に運用できるなどの付加価値にも注目されます。
一方で成長産業は、例えば自動運転機能付き電気自動車やロケットです。
この分野は「成立解」が優先されます。
もちろん、低コスト生産意識は重要ですが、そもそも目的を達成できる構造物を形にすることが儘ならないため、それを実現できる技術者に焦点が当てられます。
それは「挑戦意欲の高い」技術者です。
くじけずに試行錯誤を繰り返し、失敗を知見としてフィードバックできる技術者が必要です。
ぼくは成長産業のロケット開発技術者を目指してます。
プロフィールのとおり、精神障がいを患いつつ、多くの失敗を経験してきました。
その経験がぼくをちょっとの失敗でくじけない性質に変えてくれました。
生きている以上、挑戦しないのはもったいないですからね。
ちなみに、航空機も「超音速」での運用が本格化されれば、成長産業になると考えます。
「亜音速」運用と「超音速」運用で大きな技術的な壁が存在しますが、超音速での運用技術に見通しが立てば、より世界中を行き来しやすくなってイノベーションが起きます。
2000年代に超音速旅客機としてコンコルドが注目されましたが、未だに超音速旅客機が運用されていないところを鑑みると、プロジェクトは中断になったのでしょう。
おそらく燃費や騒音が課題で運用に至らなかったと推測します。
今後も挑戦する技術者であり続けたいです。