画像生成AIがデザイナーの仕事を奪うことについて
リベラルクリエイターとしてデザインサービス事業を個人運営しながら、宇宙機器開発エンジニアになるべく求職活動中の棚橋洋佑と申します。
昨今、画像生成AIが生み出すデザインのクオリティが高くなり、デザイナーの方が仕事のヤル気をなくすという問題が生まれていることを耳にしました。
ぼくは画像生成AIを事業に用いており、今の画像生成AIのデザインスキルの高さを体感し、恩恵を得ています。
この記事では、ぼくがこの件について思うことを語ります。
ぼくは自分で生み出して他者に公開するデザインの評価を、「アーティスト」としてする場合と「デザイナー」としてする場合とで分けています。
「アーティスト」として評価する場合は、完全に自己だけで評価します。
そのときに自分が最高だと思えた作品はいいねの数など気にせずにSNSで公開します。
その後、不思議なもので、公開する瞬間は最高と思えたデザインが時間をおいて再度確認すると多くの欠点が見えてきます。
でもその欠点に気付くのがまた楽しく、次の作品作りに活かします。
「デザイナー」として評価する場合は、お客様に満足いただけるかの1点です。
それを何よりも最優先します。
その上で、自分が良いと思うかどうかを評価し、お客様のいいと自分のいいが近づいているかを振り返り、お客様に満足いただけなかったらフィードバックします。
お客様に満足いただけたら、次の作品をクオリティを維持したまま如何に短時間で生み出すかを研究し、次回の依頼に活かします。
という理念でデザイン創作活動をしています。
簡単に言えば、自分が楽しいと思えるデザインをするか、お客様に喜んでもらえるデザインをするかの2つで活動しています。
画像生成AIは短時間で高クオリティのデザインを生み出してくれ、楽しくて、かつお客様に喜んでいただけるので用いていますが、画像生成AIがなくても楽しいデザインは続けていきます。
Photoshopやその他デザインアプリを扱うスキルもあるので、お客様に喜んでもらえるデザインは画像生成AIがなくてもそちらで研鑽します。
既存のデザイナーは、学校での美術の評価が高かったり、専門学校や大学で美術を学んだりして、他者に評価されるデザインを生み出すスキルを高めてきた方が多いと予想しています。
画像生成AIの台頭で、他者がそちらを評価するようになったり、何時間もかけて生み出したデザインを画像生成AIが数分で生み出すため、アイデンティティを保てなくなるのかなって感じます。
画像生成AIは歴史上で人に評価されてきたデザインや人がいいと思うデザインを生み出すのが得意です。
今の時代はインターネットやSNSがあり、人はいいと思う画像を積極的にSNSで公開します。
それらが画像生成AIの学習素材になり、今もどんどん蓄積されているため、他者に評価されやすいデザインを生み出しやすくなるのは自然です。
デザイナーとして他者に評価されるデザインを生み出す上で、画像生成AIをライバルとして置くには強敵すぎる相手だと思います。
おそらくデザイナーの方々も最初はデザインが楽しいから始めたと思います。
そのうちデザインスキルが向上したり才能があったりして他者に評価されるようになり、デザインの仕事を始められたのだと思います。
画像生成AIでデザインのモチベーションを挫かれているのなら、デザインが楽しかった頃の自分に戻ってみてはいかがでしょうか。
他者からの評価を画像生成AIに奪われると不安を覚えたからといって、デザインの楽しさまで諦めてしまうには、とっても勿体無いと感じてしまいます。
それにデザインに時間をかけることで得られるのは他者評価だけでなく、「自分の好き」に気付けます。
実際に時間をかけて手を動かすことで、自分は黄色が好きなんだとか、細線での描写が好きだとか、目の描写へのこだわりが強いとか、に気付けます。
それは今後の自己実現につながるため価値ある気付きです。
画像生成AIはデザインツールの一つと考え、デザインを諦めるのではなく、自分らしいデザインをこれから追求していく人が増えて欲しいというのがぼくの願いです。